自由制作研究4

──2023年10月1日号
おかふじりんたろう 2023.10.02
誰でも

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このニュースレターは、様々なものを制作し、制作することそれ自体を考える【おかふじりんたろう】が、毎月1日と15日にお届けする、制作日誌です。

「創造性」をテーマに、素材や道具との連関の話、はたまた身体の制作まで、話題は多岐にわたります。

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自由制作研究──2023年10月1日号

自由制作研究──2023年10月1日号

■目次

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… 1. 最近の制作

… 2. 身体運用

… 3. 今後の自由制作の予定

… 4.感想・質問

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1. 最近の制作

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少しでも時間があれば、何かを作りたいおかふじ。いろいろなものを作っていく中で、新しく知ったことや考えたことなどをお伝えします。

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最近、ついに陶芸家デビューを果たしました。元々萩焼の窯で修行し、数年前に山口市の洞春寺の敷地内にて開業された「水ノ上窯」に、今年の春から定期的に通っており、つい先日ようやくお皿が完成しました。

代表の岳二さんとは、いつも民藝や美術に関する談義に花を咲かせているのですが、実際に陶器を自分で作ってみて考えたのは「現代の家にお皿を楽しめる場所があるのか」という問いでした。より抽象的に言えば、コンテンツとプラットフォームの関係性についてです。

かつての日本家屋であれば、ほとんどといっていいほど床の間(プラットフォーム)があったわけで、だからこそ床の間に飾るための壺やお皿など(コンテンツ)が必要とされていました。

けれども、現代は家そのものが多様化しており、昔ながらの古民家に住んでいる人もいれば、フローリングのワンルームマンションやツーバイフォーの建売に住んでいる人など、家の構造が多様になっています。だからこそ、現代の床の間を探さないといけません。

というわけで、いろいろと思案した結果、「玄関の靴箱の上」は現代の床の間ではないかと考えました。

ですので、今回できたお皿をお皿として売るのではなく、さらに手間を加えて「玄関の靴箱の上に置いておくと良い感じのインテリア」にしていきたいと思います。

具体的なプランとしては、まずお皿に砂を敷いて、そこにさらに小さい石っぽい一輪挿しを作って置いて、小型の間接照明とかで照らせば、小さな枯山水的な良い感じのインテリアになるのではないかと思っています。

ネットで調べてみると、似たような製品はあるにはあるのですが、どうにもミニチュアっぽすぎるというか、安っぽい感じがしてしまうので、ミニチュア枯山水業界に殴り込みするつもりで、良い感じのものを作っていきます。

まあ、どれだけごちゃごちゃ言ったところで、文化的とされているあらゆるモノは「そのモノが良い感じかどうか」が価値判断の基準になるのが残酷な点でもあり魅力な点でもあります。四の五の言わずに、さっさと今週中には小さな石風の一輪挿しを粘土から作って、また窯に持っていくつもりです。

またつい先日、様々な木工食器や陶器が、和室の大広間に置いてある展示を見ました。空間をたっぷりと贅沢に使ってモノが置いてあると、普段なにげなく使っているモノの形を集中して見ることができ、また違った味わいになります。

適当に書いた落書きも、立派な額縁に入れてしまえば見方が変わるように、冷めたおつまみも、素晴らしく気の合う人と食べればアクセントになるように、ぼくたちの経験は常に一定の文脈に依存して評価しています。モノと環境、内容と文脈、コンテンツとプラットフォームを行ったり来たりしながら、どちらもある程度自覚的に制作していきたいと思います。

むろん、文脈を重視しすぎるあまり、内容がおろそかになっていてはどうしようもありませんが、往々にしてクリエイターは「内容に集中する方がカッコイイ」という純粋主義的な価値観に染まりがちです。たとえば、Tiktokで流行っている曲をバカにしたりなど。

しかしながら、Tiktokに最適化しすぎている曲が、日常的に聞かれるプレイリストに追加されることや、映画の劇伴として使われることが、ほとんどないということもまた事実でしょう。

文脈や環境やプラットフォームに最適化しすぎると、そこから外れたときに愛されにくい作品になってしまいます。かといって、それらを一切無視して作るわけでもなく、絶妙なバランスで制作しなければ、長く愛される作品は作れないのだと思います。

ですので、「なるべくモードレス作品を作るんだ」くらいの方向性で、ぼく自身はいろいろ作っていきたいです。

2. 身体運用

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「有給休暇」という概念が存在しないフリーランスにとって、文字通り体が資本。というわけで、日々「制作の土台である身体をどう運用するか」を意識しているおかふじが身をもって調査・実験したレポートをお届けします。当然、身体は人それぞれ違いますし、健康にまつわる情報は玉石混交ですので、あくまで試行錯誤の「ひとつのサンプル」としてお読みください。

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最近はアイスクリームを引退しました。というのも、ここ数ヶ月で知り合いの方が立て続けに糖尿病になったので、いろいろ調べていると、血糖値のコントロールが重要だということがわかったからです。

そもそも糖尿病は、血糖値を下げるためのホルモン(インスリン)を出す膵臓の機能不全によって、血糖値が下がらなくなり、様々な症状があらわれる病気です。多飲多尿、疲れやすいといった軽度の症状から、失明や維持透析が必須になるなど、非常に重い症状もあります。

糖尿病には1型と2型があり、1型は先天的要因によって急性発症し、2型は先天的要因に加えて、生活習慣などの後天的な要因によって発症していきます。

1型は、ある種の自己免疫機構のエラーによって膵臓が破壊されてしまうため、ほとんど防ぎようがありませんが、2型は過食や運動不足などの生活習慣に大きな要因がありますので、ある程度予防が可能です。ちなみに日本人全体の糖尿病患者数のうち、9割以上が2型と言われています。

さて、自分なりのざっくりとした理解では、要するに「血糖値を下げる働きのある膵臓のオーバーワーク=糖尿病 」ですので、膵臓をオーバーワークさせないようしないといけません。

そこで、砂糖について調べてみると、清涼飲料水や多くの加工食品によく使われている、「果糖ぶどう糖液糖」は、トウモロコシや芋類から精製された砂糖であるため、砂糖よりもなめらなかな甘さで、通常の白砂糖よりもガブガブ摂取できてしまうということがわかりました。

というわけで、今までなんとなく食べていたアイスクリームを引退してみたのですが、体の調子が非常によくなりました。

これは、上昇した血糖値が下がるときに眠くなったりだるくなったりする、いわゆる「血糖値スパイク」が軽減されたようでして、逆に甘いものを飲んだり食べたりしたあとのだるさが、よく実感できるようになりました。

ぼくは在宅ワークも多く、寝ようと思えばいくらでも昼寝できてしまう環境だからこそ、これからより一層血糖値のコントロールをして、サッと制作に打ち込める、フットワークの軽やかな日中を送りたいと思います。

ついでにもう少し調べてみると、2ヶ月半前くらいから始めている玄米は、白米や小麦粉と違って血糖値の上昇が緩やからしいのです。

最近たまに白米を食べたりすると、食後の睡魔を凄まじいく感じていたので、なるほどそういうことだったのかと合点がいきました。

3. 今後の自由制作の予定

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今後の制作予定をお話しします。考えたり言ってるだけで、取り掛かりに数年かかったり、内容が変化する可能性も十分あり得るので、話半分でどうぞ。

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・先月末に、手芸屋さんで布を買ったので、ポシェットやシャツなどを作りたいです。

・丸々1ヶ月くらい、耳を休める期間を設けられたので、またぼちぼち音楽制作をしていきたいです。

…etc.

4. 感想・質問などありましたら、以下のコメント欄よりお待ちしております

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