自由制作研究5
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このニュースレターは、様々なものを制作し、制作することそれ自体を考える【おかふじりんたろう】が、毎月1日と15日にお届けする、制作日誌です。
「創造性」をテーマに、素材や道具との連関の話、はたまた身体の制作まで、話題は多岐にわたります。
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自由制作研究──2023年10月15日号
■目次
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… 1. 最近の制作
… 2. 身体運用
… 3. 今後の自由制作の予定
… 4.感想・質問
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1. 最近の制作
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少しでも時間があれば、何かを作りたいおかふじ。いろいろなものを作っていく中で、新しく知ったことや考えたことなどをお伝えします。
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明日、スズキのディーラー店に行って、軽トラを注文することになっています。最終的には、軽トラの後ろにシェルを建てて、移動式の収録スタジオを作る予定です。
かつては大手自動車メーカー各社が生産していた軽トラですが、農家の人口減少に伴う利用者数の減少や、単純な日本の人口減少から、現在ではスズキの「キャリー」とダイハツの「ハイゼット」しか新車で製造されていません。
また、この「キャリー」と「ハイゼット」ですが、共に軽自動車という規格の中で、居住性と荷室の広さを最大限考慮した作りになっているため、各寸法がほとんど同じになっています。要するに、ほとんど違いがないため、現在の新車の軽トラは、ほぼ1つのパターンのものしか流通していません。
というわけで、自宅から近くにあるスズキを選択したという流れです。おそらく納車には1ヶ月~2ヶ月かかるらしいので、納車次第、DIYでスタジオを作ろうと思います。
ネットで検索してみると、軽トラの荷室にシェルをDIYで制作する方々は、実はちらほらいらっしゃいます。彼ら彼女らの制作ブログや動画を見ながら、仕事以外の時間でちょっとずつ作っていく予定ですので、2024年の春頃には完成したら良いなと思っています。
そもそも、どうして移動式のスタジオを自作しようと思ったかと言うと、コロナ禍以前はロングインタビューの取材などを結構やっていたのですが、とにかく収録のセッティングが大変なのです。
たとえば、Aさんに取材しようと思ったときに、Aさんの仕事場に防音室などがあればいいのですが、普通はありませんし、場所を相手方に用意していただくのも申し訳ないので、近くのレンタル会議室などを借ります。で、一旦Aさんと落ち合ったあとに、会議室で三脚やマイクをガチャガチャと用意して、そしてようやく取材を始めることになるのです。
インタビューの聞き手としての仕事の前に、この一連の作業を1人でやるのは、かなりハードです。
というわけで、移動式のスタジオを制作すれば、相手の都合の良い場所にサッと訪れ、すぐに取材が開始できるだろうという算段です。
また相手としても、そうそう軽トラのシェルに乗り込むことはないはずなので、一種のアトラクションとして楽しみながら、良い雰囲気で話してもらえるのではないかと期待しています。
現時点でのなんとなくのイメージですが、和室や茶室っぽい内装にしたいと思っています。
昔の文芸誌では、文人同士が風光明媚な旅館でダラダラ対談するタイプの連載がよくありましたが、それは編集者が「人は、場所によって語る内容が変わる」ということをよくわかっていたのだろうと思います。
特にコロナ禍以降、感染対策やコストカットの観点から、オンラインでの取材というのが当たり前になってしまいましたが、環境との相互作用の中で生きている人間にとって、場所が持つ見えない影響力は、かなり大きいのだと思います。
これは直観ですが、様々なプラットフォームが整備されている現代だからこそ、良い内容を作るための環境さえ自分で作ってしまった方が、結局面白いものが生み出されていくような気がします。
2. 身体運用
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「有給休暇」という概念が存在しないフリーランスにとって、文字通り体が資本。というわけで、日々「制作の土台である身体をどう運用するか」を意識しているおかふじが身をもって調査・実験したレポートをお届けします。当然、身体は人それぞれ違いますし、健康にまつわる情報は玉石混交ですので、あくまで試行錯誤の「ひとつのサンプル」としてお読みください。
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先月に歯の治療が終わったのを機に、これからは4ヶ月に1回くらいのペースで、歯の定期検診に行くことにしました。
ぼくは医原病が怖くて、基本的には病院に行きません。
医原病というのは、医療行為によって二次的な疾患が起こることを指します。たとえば高血圧だった場合、その高血圧を緩和する薬を飲んだことによって身体に不調が出る、みたいな状況のことです。
現状の医療制度では、医者は患者に薬を出すインセンティブはありますが、医原病が発生した場合の責任を負うことは滅多にありません。逆に「どうしてあのとき薬を処方しなかったのか」と責められる場合が多いので、ますます薬を処方するようになっています。
もちろん癌のような致命的な疾患が見つかった場合には、医原病よりも疾患そのもののリスクが大きいので、外科手術などの高度な医療を受けたいと思いますが、そこまで大したことのない疾患は、睡眠・食事・運動などである程度治ってしまうので、人体の自然治癒力に任せたいと考えています。
ということで、なんとなく歯医者についても「歯が痛かったら行く」ぐらいの感じでこれまで考えていたのですが、よく考えたら歯は、人間の部位の中でも、実はそこまで自然治癒力がありません。
虫歯菌の繁殖がある程度進んでしまうと、自然治癒はほとんど有り得ませんし、削ったり埋めたりするような専門的な医療技術以外の選択肢がありません。新しい歯も生えてきません。
こういった自然治癒力がほとんど備わっていない事象は、自動車と似ています。今年から自動車の整備をある程度自分でやっているのでわかるのですが、車には自然治癒力が備わっていないので、オイルや各パーツのゴムなどの交換は、早ければ早いほど故障のリスクを軽減できます。
むしろ、オイル交換を怠ることでエンジンを壊してしまい、結果的にコストが高くつく、というようなことが起こります。
自然治癒という観点から虫歯を考えると、人間の歯は筋肉よりも機械に近いということです。
こういった自然治癒力が期待できない箇所に関しては、早め早めのメンテナンスを心がけていきたいものです。
3. 今後の自由制作の予定
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今後の制作予定をお話しします。考えたり言ってるだけで、取り掛かりに数年かかったり、内容が変化する可能性も十分あり得るので、話半分でどうぞ。
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10月は映像撮影と編集の仕事が絶妙に交互に入っていて、なかなか思うように自由制作ができそうにありません。
特に、今まで作ったことのない新しい制作をしようと思うと、認知的負荷が大きくてなかなか食指が伸びないので、「ちょっとだけ手の込んだ料理」や「手癖の延長で作る音楽」くらいの制作に落ち着きそうです。
まあ、明日は車の注文という大きな買い物をするので、あまり精神的に負担をかけず、生活のフォームを崩さないようにすれば、それで良いのかなと思います。
4. 感想・質問などありましたら、以下のコメント欄よりお待ちしております
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